2009年3月 5日
皆さま、おやっとさぁ。
毎日毎日ぐずついた天気が続く鹿児島です。一雨ごとに暖かくなっていくとは申しますが、今年は晴れた日が暑いくらいので、一雨の日は寒いです(笑)。
鹿児島県民はもちろんご存知の方はご存知と思いますが、鹿児島の味付けは「甘い」です。それもかなり甘いです。まず、醤油が甘い。県外から来られた方は、「刺身醤油??」と思うほど甘いんです。それでも鹿児島にも刺身醤油は別にあります。もう、すごいです。私も最初は全然慣れなくて、何回か実家から使い慣れた醤油を送ってもらっていました。(←実話です(笑))
ところがある日、居酒屋さんで大学の先輩と飲んでいた時に出てきた冷や奴、手作り風で大豆の香りがしっかりある濃厚な味の木綿豆腐にネギと鰹節でしたが、醤油をかけて一口。何とも美味しいではありませんか!!そこにいも焼酎のお湯割りをキューッと...。それっきり鹿児島の醤油に首ったけです。もちろん冷や奴は木綿に限る(笑)。
他にも鹿児島名物きびなごの刺身などに使う酢みそも甘いです。また地元に「がね」というさつまいものかき揚げみたいな料理があるのですが、なんところもに砂糖をいれます。もちろん甘いです。(ちなみに「がね」とは鹿児島弁で蟹のことで、かき揚げが足を広げた蟹のように見えることから「がね」というようです。)
鹿児島の料理が甘いのには諸説ありますが、歴史的背景があるようです。薩摩藩は奄美などの島々で生産していたり、琉球との貿易で砂糖を手に入れていましたが、藩が専売制をとっていたため下級武士や庶民にとっては高嶺の花でした。しかし、御祝いの時やお客様をもてなす際にはその砂糖を使っていたのです。砂糖は藩内にふんだんにあるわけですからお金さえ出せば買えるわけです。すなわち砂糖を使うということは、もてなしの心を表すことであるとともに、その家のステータスを表すものであったのです。甘いものをたくさん用意できるということは、名家であるという証なのです。
簡単に言えば、見栄を張った(笑)
まあ、武士階級の世界では見栄を張るのも大事なことだったのかもしれませんね。
さて、なぜ鹿児島の料理が甘いというお話しをしたかと申しますと、これが鹿児島にいも焼酎が定着した大きな一因と思われるからです。もちろんその他の理由もあるとは思いますが、このような甘くこってりとした鹿児島の食文化にいも焼酎はぴったりだったのです。
私もいろいろ試してみましたが、鹿児島の伝統的な味付けに、糖分と有機酸からくる味わいの醸造酒の清酒を合わせますと、少しくどいというか、口の中が甘ったるく重たく感じます。しかし、蒸留酒のいも焼酎はほとんど水とアルコールですから、口の中がすっきりする上にいも焼酎ならではの甘さも感じられしかも切れが良いという絶妙なバランスなのです。
考えてみれば「焼酎は食中酒」と言っているのもいも焼酎関係者に多いような...(笑)
ただ、どんな食事にもいも焼酎は合うとよく聞きますが、個人的には淡白な魚の刺身等には合わないと思います。清酒の方が旨味が増します。
そうです、私はいも焼酎屋なのに八方美人ドリンカーです(笑)。
さて、いも焼酎に合う酒の肴ですが、もうお決まりになったのではないでしょうか。ちょっと前ふり長すぎでしたね...(笑)
それでは、おやっとさぁ。